今回のの記事ではコンチネンタルグリップの握り方について解説していきます。
コンチネンタルグリップは、サーブ、ボレー、スマッシュ、スライスなど様々なショットで用いられ、トップスピンをかけるストローク以外のほぼ全てのショットの基本となる持ち方です。
「コンチネンタルグリップの握り方」解説動画
コンチネンタルグリップの握りの厚さ
コンチネンタルの説明の前にまず、グリップの「厚さ」について簡単に説明します。グリップの厚さとは、手の平の向きとラケット向きの関係性を表した言葉と言えます。
右利きの場合、このようにラケットを時計回りに回していくと、より厚いグリップとなります。
逆に反時計回りに回していくとより薄いグリップとなります。
では、コンチネンタルグリップの握りの厚さがどれくらいかと言うと、簡単に言えば、よく言われるように「包丁を握るように」ラケットを持つのが、コンチネンタルグリップの厚さになります。
もう少し厳密にコンチネンタルグリップの厚さを説明するには、人差し指と親指の付け根の間にあるV字の先端がある位置を基準とする必要があります。
グリップエンドは、横から見るとこのように八角形になっているのですが、この8つある面を、ラケットを地面と垂直にした状態で、上から時計まわりに1から8まで番号をつけていきます。
コンチネンタルグリップだとV字の先端が1番の面と8番の面の間にある角に来ます。
ただし、親人差し指と親指の付け根の間にあるV字も本当は、きれいなV字になっている訳では無く、見方によってV字の先端の位置が変わってきます。また、人それぞれ微妙に手の形は違いますし、この方法でも、そこまで厳密に厚さを説明する事はできません。
しかし、プロレベルでも人によって握り方は微妙に異なってきていますので、そこまで細かく厚さにこだわる必要もないと思われます。
大きく異ってしまうと問題ですが、1mm,2mm程度ならズレても全く問題ありません。
なお、V字の先端が1面と8面の間の角に来るという説明が、一番一般的なコンチネンタルの厚さの説明だと思いますが、そもそも、コンチネンタルの定義がはっきりと決められている訳ではありませんので、多少違う説明がされる場合があります。
コンチネンタルグリップ 厚さ以外の2つのポイント
グリップの握り方には、厚さ以外にも重要な2つポイントがあります。
1つ目は、人差し指と中指の間を大きく空ける事です。
2つ目は、小指が斜め下の方を向く事です。小指がグリップエンドと平行になってしまっている方が意外に多いのでご注意してください。
これら2つのポイントを意識しないと、このように小指から人差し指までがくっついた悪い握り方になりやすいです。初心者の方は、こう持ってしまいがちですが、上級者でこの持ち方をしている方はまずいません。
こう持ってもあまり違いがないように感じるかもしれませんが、こうすると、ラケットが手のひらに収まる向きが全く異なってしまいます。
2つのポイントを実践した場合、手の平に対してかなり斜めにグリップが当たります。指がくっついた握り方だと、もっと垂直にグリップが当たってしまいます。
このため、手首に余計な力をいれない自然な状態での腕とラケットとの間の角度も異なってきます。
2つのポイントを実践したコンチネンタルでは腕とラケットの間が110度くらい、指がくっついた握り方だとが90度くらいになります。
きちんとしたコンチネンタルグリップは、決して無意識にできていしまうような自然な持ち方では、ありません。
今回紹介したポイントをしっかりと意識して握り方を練習していくようにしてみてください。
今回の重要ポイント
〇「包丁を握るように」ラケットを持つのが、コンチネンタルグリップの厚さになる。
○コンチネンタルグリップだと人差し指と親指の間にあるV字の先端が1番の面と8番の面の間にある角に来る。
○人差し指と中指の間を大きく空けること、小指が斜め下の方を向くように握ることもポイント。