動画撮影でフォームを効率的に改善する方法




フォーム改善にのために当サイトが強くおススメするのが、自分の動画を取る事です。

自分のフォームを動画を取って見るのは、抵抗があると思いますし、初めて自分のフォームを目にするとショックを受けると思いますが、フォーム改善の効果は絶大です。

特に、テニスを始めた年齢が遅い方がキレイなフォームを手に入れるためには、動画撮影はほぼ必須と言えます。

そもそもショックを受ける理由は、自分のイメージしている動きと実際の動きの中にズレが生じているためです。頭の中では、すでにそれなりにキレイなフォームで打ているつもりですが、実際にはそうではないので、この状態では、どこがダメなのか気づく事ができず、フォームを改善する事もできません。

しかし、動画を見て、イメージしている自分のフォームと実際のフォームのズレに気付く事ができれば、そこを直す事が可能になります。

 

フォーム改造は2段階に分けて考える

実際にフォーム改造をする際に重要なのは、フォーム改造を2段階に分けて考える事です。1段階目は意識すれば目指すフォームで打てるようにする段階、2段階目は意識しなくても自然と目指すフォームで打てるようにする段階です。

フォームを改善しようとして、最初から思い通りのフォームで打てれば良いですが、中々そうはいきません。イメージ通りに体を動かすというのは、簡単なようで難しいものです。

イメージと実際のフォームが一致しない段階で反復練習を行っても、フォーム改造という観点では意味がありません。

この段階で球数を多く打っても仕方ないので、2,3球ごとにフォームをチェックし、どういう風に意識をすれば、理想のフォームに近づけるかを見つけ出す必要があります。これが第1段階になります。


実際の試合の中では、フォームについて意識している暇はありませんので、1段階目ができたら、今度は意識しなくても、そのフォームで打てるようになる必要があります。これが2段階目です。

意識する事なく自然と体が理想のフォームで動くようになるには、そのフォームで打つことをひたすら繰り返す必要があります。

理想のフォームで打てているか時々チェックをしながら、フォームが定着するまで、じっくりと練習してみてください。

 

フォーム改善のポイント

フォーム改善のポイントを5つ紹介します。

1.最初は、結果にこだわらない。:フォームを変える時、打ったボール強さ、コントロール等の結果にこだわってしまうと、フォーム改造に集中できませんので、始めの内は、結果にこだわらず、フォームだけに集中しましょう。相手がいるとどうしても結果にこだわってしまうので、まずは球出し練習などで、フォーム改造をすることがおススメです。

2.改造は一か所ずつ集中して行う。:フォーム改善にはかなりの集中力を使いますので、何か所も同時に修正する事は難しいです。基本的には、1か所ずつ地道に直していく必要があります。

3.始めは、大げさに修正してみてる:まずは理想とするよりも大げさにフォーム修正を行い、そこから理想のフォームに近づけていった方が効率よく改善できます。

4.色々な角度から撮影する:フォームをチェックするときは一つのアングルからだけでなく、前後左右、色々なアングルから取るようにしてください。後ろからだとキレイに見えたフォームが他の角度から見るとイマイチという事はよくあります。

5.意識的に動かす必要があるのか判断する:体のある部分を動いている時、その部分の筋肉を意識的に動かしているとは限らないので注意が必要です。意識ではなく運動連鎖、伸張反射などにより勝手に動いている場合も多いです。しかし、意識的かどうかの判断は中々難しいと思います。当サイトで、なるべく詳細この事については解説していく予定ですので、参考にして頂ければと思います。

 


 

 

フォームを改善しようと意識しているのに、変えられないとき

基本的には、結果にこだわらず1か所ずつ行えば、フォームを改造するのはそんなに難しくないはずです。しかし、どれだけ改善しようと意識しても、思い通りにならない時があると思います。そんな時は、以下のポイントが間違っている可能性があるので、しっかりできているか確認してみてください。


1.その前の段階の動き:例えばフォロースルーの段階で何か違っていたら、インパクト時やテイクバック時に何かが違っているかもしれません。その場合、フォロースルーだけ改善しようと思ってもできませんので、前の段階を先に直していく必要があります。

2.握り方:グリップの握り方は間違っていても気づきにくく、無意識のうちに変えてしまっている事もありますので注意が必要です。

3.打点:フォームを変えると打点も変える必要がある場合があります。

4.トスの位置:サーブの場合、フォームを変えるとトスの位置も変える必要がある事が多いです。

5.体の他の部分の動き、向き:体はつながっているますので、例えば膝の向きが横を向きすぎている場合、つま先の向きも横を向きすぎている事が多いです。その場合、膝の向きを前向きに治そうとして上手くいかなくても、つま先の向きを前向きに治そうと意識すると上手くいくことがあります。このように意識する場所を変えてみるというのは、非常に有効です。

6.他に直すべき所はないか:他に直すべき所があるならそちらから先に直してみると、どうしても直せなかった所が修正できる事があります。いくらやっても直せない所がある場合、そこの改善はひとまず先送りにして、他の場所から直す事をおススメします。

どこが間違っているのか分からない時には、以上のポイントを意識しながら、あえて、改良前のフォームでも打ってみて、改良後のフォームと比べてみてください。比較する事によって、何が改良を妨げている原因なのかが分かりやすくなります。



今回の重要ポイント

〇フォームを改善するなら、動画撮影が効果的。動画により、イメージしているフォームと実際のフォームの違いに気づく事ができる。

〇フォーム改造は2段階に分けて考える。1段階目は、どういう風に体を動かそうとすれば、目指すフォームで打てるようになるか分かるようにする段階。ここでは小まめに動画をチェックする必要がある。それができたら、意識しなくてもそのフォームで打てるようになるまで球数を多く打っていく。

〇フォーム改善のポイントは5つ。1.最初は、結果にこだわらない 2.1か所ずつ改善 3.まずは大げさに修正する 4.色々な角度から撮影 5.意識的に動かす必要がある所とそうでない所を区別する。

〇フォームを改善しようとしているのに上手くいかない時は、1.その前の段階 2.握り方 3.打点 4.トスの位置 5.他の部位の動き 6.他の直すべき所がかない をチェックしてみると良い。

〇意識して改良前のフォームでも打ってみて、改良後のフォームとの違いを確認する。