バックハンドハイボレー3 注意点





ここでは、バックハンドハイボレーで特に注意するべき点を中心に解説していきます。前々回の記事「バックハンドハイボレー 2種類の打ち方」からの続きですので、できれば、先にこれらの記事を読んでから今回の記事を読むことをおススメします。

また、全てのボレーに共通する打ち方、注意点などについては、「ボレーの打ち方 基礎」で説明しておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひこちらも合わせてお読みください。



相手からのショットが速い場合には、こちらのスイングスピードがあまり速くなくても、相手のショットのエネルギーを利用する形で、速いショットを打つことができます。しかし、相手からの遅いショットを速いショットにして返すには、こちらのスイングスピードが速い必要があります。

そして、速いショットを打つためには、ある程度大きなスイングが必要不可欠です。バックハンドであれば左手をスロートに添えているため、ラケットを引きすぎる心配はほぼなく、スイングを小さくしようとする意識は基本的に必要ありません。

もちろん相手のショットが速く時間が無い場合には、ある程度小さくスイングする必要がでてきますが、そうでなければ大きくスイングして大丈夫です。




「ロジャー・フェデラー選手のしっかりとスイングしているバックハンドハイボレー」
ブリスベン国際公式動画チャンネル 2014年男子ダブルス フェデラー&マユ 対 テカウ&ロジェ戦より
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バックハイボレーの打ち方

それでは、バックハイボレーの打ち方について具体的に解説していきます。

前の記事」で説明したように「ラケットを起こす」動作を利使い、腕を回転させます。「手首で打つ方法」にならないようにご注意ください。

ボレーは高い位置ほど、適切な打点が後ろになります。高い打点では、打点が低めの時よりも更に「打ちにくくならない範囲で、打点をできるだけ後ろにする」意識が重要になります。肩の横か少し後ろくらいが適切な打点になります。

下回転をかけるショットですので、ボールに当たる時のラケット面の向きは、実際にボールを飛ばしたい方向よりも上を向かせます。高い打点のボレーであっても、基本的にインパクト時にラケット面が地面と平行より下を向く事はありません。インパクト時にラケット面を斜め下の方に向かせようとすると、「回外動作で直接打つ方法」を使ってしまう可能性が高いので注意が必要です。

フォロースルーは長めに取るようにし、手が一番下に行く時点や、その前で終わるのではなく、上の方まで行ってから終わるようにします。

よく「体は横向きをキープするように」と言われますが、その必要はありません。ただし、体は腕に引っ張られる形で回っていく必要があります。腕と同時や腕よりも前に体が回らないように注意し、必ず腕が体よりも先行するようにしてください。


次の記事では、実際にプロ選手がバックハンドハイボレーを打っている動画を紹介していきます。




今回の重要ポイント


○適切な打点は肩の横から少し後ろくらい。打点は「できるだけ後ろにする意識」を持つ。

○インパクト時にラケット面が地面と平行より下を向かないようにする。

○フォロースルーは長めにとる。

○腕が体よりも先行し動いていき、体は腕に引っ張られて回転する。